30アールの畑と採卵養鶏

自分の人生観・価値観でやってきた

籠ふるさと塾

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色川地域振興推進委員会会長 原 和男さん

原 和男さん
色川地域振興推進委員会会長 原 和男さん

学校を出て2年ほど神戸で造園関係の仕事をしていたが、初めから農業希望だった。生まれは明石(兵庫県)なので、その周辺で探していた。当時、都会人が農民になるのは不可能な時代だった。

それで耕人舎を知って、昭和56年、26歳で実習にやってきた。耕人舎では実習生とはいっても結局は手伝い。どうしても自分でやりたくなる。半年で独立、定住を決めた。

最初は田んぼ20アール、畑10アールだった。すぐに現金収入が欲しかったので洋菜を中心にした。畑は現在30アールに増えている。すべて無農薬、無化学肥料で栽培している。それと、20年前から採卵養鶏が柱になっている。500羽飼っている。

家族は妻と子供3人。3人とも男で、大学1年、高校3年、1年。住まいは最初は借りた。今3軒目で買い取った。妻には大阪で会ったが、実家は農業だから、ここへ来るのは嫌ではなかったようだ。

昔は、わたしもそうだが、自分の人生観、価値観、あるいは社会運動的な理由でやってくる人が多かった。今は「田舎暮らしも楽しんでみたい」という人たちも増えた。時代の変化だと思う。

新規定住者も農業、林業、茶のほか、ここに住んで下へ働きに行く人、年金暮らしの人、都会で貯蓄していてそれで暮らせる人などさまざまだ。

(会長として)定住を希望する人と話すことは、地域との付き合いを大事にして、トラブルを起こして「よそ者はいらない」ということのないようお願いしている。

地域には墓掃除、寺の掃除などの出役、盆踊り、運動会などの行事がある。それを大事にしてほしい。昔、初めて消防団に誘われた時は、「これで地域に参加できる」と大変うれしかった。

地域では公民館でのコーラス活動も盛んで、若い人から80歳の方まで35人のサークル。2週間に1回練習している。

推進委員会3代目の会長。地区区長も経験している。新規定住者の歴史も見てきた。後に続く有機農業の若い世代からは「大先輩」と慕われる。

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