Tターン採用は
「妻の積極的同意が条件」
株式会社ウッドピア
| 前へ | 1 | 2 | 3 | UJIターン者紹介 | 次へ |
事業の基礎は森林資源調査

GPSを使って境界画定の測量を行う

境界確定すると所有者の名札をつける
中でも重点的に取り組んでいるのが森林資源調査。過疎化が進み、不在村森林所有者も増えて、山林の境界や森林資源の状況を正確に把握している人が少なくなっている。
境界確定は、林業構造改善事業、森林整備体制強化促進事業などを活用。地域の山をよく知っている人を世話人に選び、説明会の実施、くい打ち、ウッドピア社員による測量、成立本数、樹種・樹齢、間伐・枝打ちの有無など森林資源の調査を行う。測量にはGPSも導入した。
平成18年度までに1960ヘクタールの調査を終える。木屋平地区の山林は約1万ヘクタールだから2割に当たる。「手間はかかるが、収益はあるし、後々の管理、施業に都合がいい」と梅津専務。調査結果そのものが会社の財産になるというわけだ。
調査はI・Uターン者が中心になり、前職のノウハウも生かされているという。
長期受託、施業団地化を推進
長期受託契約、施業計画団地の推進も重点事業である。境界確定、資源調査という財産は、施業の団地化に威力を発揮する。境界確定は所有者とのコミュニケーションを深め、信頼関係を築くことにつながる。団地化の際の調整もスピードアップする。
団地化は平成17年度までに11施業団地2000ヘクタールに達している。長期受託契約面積は650ヘクタール、契約者148人の実績だ。
効率的な施業は素材生産のコストを引き下げることに結び付く。所有者への利益還元ができれば間伐面積も増加するという効果を生む。

森林認証SGECを取得
ウッドピアは平成18年9月、環境に優しい森林を認定するSGEC(「緑の循環」認証会議)認証を取得した。今後、認証を前面に環境に配慮した木材として販路拡大が期待される。
認証されたのは平成17年までに測量を終えた山林のうち、施業計画が認定されていた800ヘクタール。
認証基準は7つあり、「生物多様性の保全」「土壌および水資源の保全と維持」など。「モニタリングと情報公開」も条件だ。

これらの木も森林認証の付加価値がつく
ウッドピアを設立した木屋平村は平成17年3月合併し美馬市になった。第3セクターにありがちな赤字体質を、森林資源調査という土台をつくり、U・Iターン者を受け入れ、その経験や知識を生かしながら黒字経営に転換した。
だが厳しさは役員も社員も感じている。梅津専務は「ここ数年、林業は厳しい。従って新規採用も難しい。現在の体制維持で精いっぱいだ。第3セクターという気持ちではなく、一般の株式会社の感覚をと社員には言っている」と語る。そのため3課制を導入し、課長に権限を持たせた。
材の搬出力を強化

搬出力強化のため作業道をつくる社員

子どもたち相手の森林体験も仕事
今後の課題についてウッドピアは次のように記している(同社冊子)
主業務である森林整備(間伐)での材の搬出力の強化が急務であると考えている。団地化した中での「H型架線による大規模集材」「高密度路網による簡易作業道集材」を中心に採算が取れ、材の安定供給可能な搬出間伐を目指している。
森林認証(SGEC)の材の出荷も始まり、SGECを広く普及していくことも事業拡大につながっていくと考えている。
その中で、山林の資源、境界のデータを調査、蓄積していくことの継続も大事であり、木屋平地区、唯一の小径木加工所の運営、地域の学校の送迎バス運行など、「出来る事業」「するべき事業」「やりたい事業」をバランスよく組み合わせ展開していきたい。
| 前へ | 1 | 2 | 3 | UJIターン者紹介 | 次へ |

財団法人 都市農村魚村交流活性化機構 〒103-0028 東京都中央区八重洲1−5−3 不二ビル8階 TEL.03-3548-2726 FAX.03-3276-6771
山村力事務局
Copyright (C) (財)都市農山漁村交流活性化機構 The Organization for Urban-Rural Interchange Revitalization


